船場アートカフェ
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投稿者

橋爪紳也
(都市文化論)
中川 眞
(音楽学、ガムラングループ「マルガ・サリ」主宰)
福島祥行
(劇場論、劇団「浪花グランドロマン」代表)
森 洋久
(GLOBALBASE プロジェクトリーダー)
海老根剛
(映像論)
山口悦子
(小児医学、グループ・ダイナミックス)
増田 聡
(ポピュラー音楽研究)
杉浦幹男
(文化産業論)
本間直樹
(臨床哲学、CSCD)
花村周寛
(ランドスケープ、CSCD)
諏訪晃一
(都市コミュニティ論)
芝田江梨
(表現文化学博士課程)
石川優
(表現文化学博士課程)
カミス
(ダンス)
高岡伸一
(建築家)
檜垣平太
(neutral)

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最近のエントリー

第8回マンスリーアートカフェ

第8回マンスリーアートカフェの中川眞さんがマスターとなり、鈴木大輔さんをゲストに連れての登場。2年を費やし準備した「CURATORS TV」がこの日ついにオープン。美術館の学芸員達によるギャラリートークをネットで配信するという、世界に例を見ない初の試みです。
学術的価値が高いだけでなく、ギャラリーへの新たなアクセス方法となります。
約30館ほどでの撮影を終えており、既に約10館ほどのギャラリートークがアップされています。

CURATORS TV http://curatorstv.com/ 

前半ではゲストの鈴木さんが、なぜCURATORS TVが世に必要なのか、その意義などについて語っていただきました。アートの歴史に始まり、その変容について、またアートは理解しにくくなっているという話や、視像へのこだわりによる数の少なさや提供スピードの遅さを指摘しました。そこで、高いアクセスビリティを持つ「インターネット配信」と、アートに関する理解促進を狙う「ギャラリートーク」を織り交ぜるという考え。これにより、遠くのギャラリーを訪れる必要がなくなったり、敷居が高いと感じる方でも気軽にネットで見ることができ、またアーティストが地元でもアートを続けられるという可能性も生まれます。

後半のディスカッションでは、著作権の問題や、ビジネスモデルとしてどう固めていくかなどの厳しい質問や、また世界的発信などのポジティブな意見も上がり、非常に有意義な時間となりました。 

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第7回マンスリーアートカフェ

第7回マンスリーアートカフェのカフェマスターは福島祥行さんで、コミュニケーションをテーマにレクチャーをしていただきました。

「コミュニケーションは得意ですか?」という問いかけから始まり、何を持って得意・不得意と感じているかをディスカッションしましたが、コミュニケーションに対する考え方がひとそれぞれ違っており、どれが正解でどれが間違っているかはわかりませんでした。そのあと、コミュニケーションという言葉の由来や、コミュニケーション研究などの歴史について語っていただきました。

後半では、あるバラエティ番組での二人の会話を聞き、その会話の内容と二人の動作などを観察し、文章に起こすというワークショップを行いました。ほんの30秒ぐらいの会話中の「言葉」を書き起こすだけで10分以上かかり、それに加えて「目線」や、「手」の動き、話す「間」など会話の中に様々な要素があり、コミュニケーションの奥深さを一層感じました。

コミュニケーションとは、共通理解(=意味)をそのつど創造していく共同作業であるため、その意味はコミュニケーションが続く限り無限に更新されます。また人と人との相互行為で成り立ち、他人と繋がろうとし、繋がっていることを確認する協働行為を基本とします。「コミュニケーションが出来ない」と思ってしまうのは、「他者」を抜きにして、「自分だけ」の思いやことばを考えてしまっているからです。

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第6回マンスリーアートカフェ

 第6回マンスリーアートカフェのカフェマスターは、山口悦子さんと杉浦幹男さん。お二人による医療アートに関するレクチャーです。

今の医療に求められるのは、「安全安心」ではなく、「納得満足」。つまり患者との信頼関係を得ること、共に病気を治していこうとする仲間を求めるということ。医療事故というのは、どんな病院でも起こるもので、その失敗を次に活かし、被害を最小限にとどめるのが大事。

患者参加型の医療を推進するのに、アートは良いツールであり、医療アートに関する事例紹介がありました。市大病院での、「風のおみく詩」「霧はれて、春来たる」などの入院患者を笑顔にするプロジェクトや、手指衛生徹底の教育のための演劇「アカン!シリーズ」など医療事故を減らすための活動について。

後半は、杉浦さんによるクリエイティブ活動の紹介。子供に医療学習に興味を持たせるためのコンテンツ「救え!ボジョレー!!」を制作し、ゲーム感覚で楽しみながら、心臓マッサージの方法などについて学べるというものです。また医療だけでなく、「ベジスタ」という野菜のキャラクターを用いたコンテンツにより、子供に野菜が体に大事であることを伝えるというものもあります。

医療現場にアートやコンテンツを持ち込むことが、患者の信頼を得るための重要なツールであり、医療とアートの来るべき未来についてのレクチャー、ディスカッションとなりました。

 

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第5回マンスリーアートカフェ

 第5回マンスリーアートカフェのカフェマスターは、ポピュラー音楽研究科の増田聡さん(大阪市立大学准教授)が、谷口文和さん(音楽学)をゲストに連れてのレクチャーでした。今やインターネット上で大ブームとなっており、様々な音楽を作っている「ボーカロイド」。その音楽を聴きながら、機械が生み出す歌の行方を占うという企画。

ボーカロイドを利用した2人の対話から始まり、その後谷口さんが講師となり、ニコニコ動画(動画サイトの名称)などで話題となっているボーカロイドで作成された音楽の紹介や、ボーカロイドが人気になるまでの歴史などのお話を聞かせていただきました。

電子音は、昔は不自然、不気味だと思われていたのですが、「禁断の惑星」が表現した宇宙の音をきっかけに電子音が注目され、また「スターウォーズ」における人間風に話すロボットと、電子音風に話すロボットとの対話により一層注目されるようになったそうです。

まだまだ発展途中のボーカロイドではありますが、このボーカロイドを用いた音楽に映像を付けるといったハイクオリティな動画が出回っていたり、「アイドルマスター」と呼ばれるようなアイドルを育てて、テレビに出演させたりするゲームなどもあり、音楽学の最先端を学ぶことができる一日でした。

 

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第4回マンスリーアートカフェ

今回のカフェマスターは、船場アートカフェのフライヤーやホームページ等のデザイン担当の、グラフィックデザイナーの檜垣平太さん。グラフィックデザイナーとは、平面上に表示される文字や写真等の構図、色彩、素材、配置等を考慮し、情報を整理・伝達しやすいようにデザインする仕事です。

常に文字と向かい合った仕事のため、文字の書体に好き嫌いが生まれる程の「文字フェチ」になってしまうそうです。文字フェチになると、まちなかの文字を見ていてこれは何の書体だろうとか、こんな文字が最近流行ってきているとか、大阪はこの書体が少ないとか、このお店の看板でこの書体はまずい等が気になるとのこと。そんな檜垣さんに、最初は文字にまつわる造形的な話や、歴史的な話、雑学的な話をしていだき文字に関する知識を増やし、後半では檜垣さんが色々なところに出向いて発見した、まちなかの文字の気になるところ、おかしなところについての話をしていただきました。

最後には、檜垣さんが発見したおかしな文字に関して、どこがおかしいのか発見するというクイズを行いました。例えば文字のバランスが少しおかしかったり、同じ注意書きの中で文字の書体が急に変わっていたり、統一されるべきお店のロゴの書体がバラバラだったりするものがありました。一般人では注意深く見たとしても分からないものがほとんどで、檜垣さんの文字の洞察力に会場は唖然とし、文字の見方が大きく変化したレクチャーとなりました。

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第3回マンスリーアートカフェ

第3回マンスリーアートカフェは、佐久間新さん(舞踏家)による企画『大阪ピクニック04』の最終日(3日目)。『その後の世界で』というテーマで、2日目に行ったピクニックに触れつつ、放射能で危ない日本でどう生き延びていくかという内容のレクチャーです。

『ピクニック』とは、まちなかの面白いもの探しにいくことであり、子供みたいにはしゃぎ、遊びながら、常にまちと関わって歩くことで、まちの中の問題や疑問を発見できるとのこと。

いくつかのマンホールに耳を澄ましたら、目に見えない地下がイメージできる。坂道を転がると、身体で実際に触れながらまちを感じ取ることができる。このように一見やってはいけないようなこと、触れるべきでないもの(溝、砂場、水たまりなど)に触れることなどのように、自分の身体を色々な場所と一体化させることで、まちとコミュニケーションを図ることができるそうです。

後半はダンサーの田中みょんさんによるコーナーで、庭に出て全員で体を動かしました。目を閉じて耳を澄ませたり、目を瞑り指に目があるような感覚で歩いたりしました。つまり『見えない目』を持ち、日常の感覚からずらして捉え直すことにより、普段気にしないような音が聞こえて来たり、普段と少し違った感覚を養うことができるのです。このように感覚を研ぎすまして、放射能とどうつきあっていくのか、放射能をどう捉えて、どう意識するのかが、今後の世界で生きていく上で重要な視点ということ。 

 

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第2回マンスリーアートカフェ

ハナムラチカヒロさん(大阪府立大学准教授)がカフェマスターとなり、今までに取り組んで来た作品をもとに、風景をデザインする方法についてレクチャーをしました。

ランドスケープデザインの手法として『空間』をデザインすることをまず挙げました。しかし風景には人が存在し、イベントやルールなどの『状況』をデザインすること、また天候・気象、生態なども風景に関わることから、これらの『現象』をデザインすることも重要な手法であるというお話。

しかし、これらのデザインは従来までのもの、

これらの空間・状況・現象は、土地(場所)にまつわるもの(=land)であり、これらを主体がどう眺めるのか(=scape)により、風景(landscape)は生み出され、この『土地』と『主体』の関係性というのは時間が経つにつれてやがて固定化してしまうそうです。

そこでハナムラさんは人の心や身体に訴えかけることにより、この両者の関係をずらし(異化し)、新たな風景を生み出すという手法を、今までに自らが手がけた作品DATA HANDAI』『EXODUS』『極東EX』などで説明していきました。

そして最後に、市大病院でのプロジェクトを取り上げました。小児科の待合室の壁を使い、子供がタングラムで遊べるようにした作品や、看護士からのメッセージ付きの風船を中庭に浮かばせるという作品、また病棟の50mの吹き抜け空間に患者さんたちが一斉に集まるような仕掛けを施した作品『霧はれて光来たる春』を紹介し、アートが医療の一貫として用いられる可能性について示唆しました。 

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次回11/11は佐久間新さん(舞踏家)をナビゲーターとし 、大阪ピクニック2日間の映像などを見ながら、どんなからだの感覚や街が生まれているかなどについてみんなで話し合っていきたいと思います。

2011年度 第1回マンスリーアートカフェ

月1度に変更となった『マンスリーアートカフェ』が9月9日(金)から始まりました。メンバーの誰かがカフェマスターとなり、レクチャー&ディスカッションを行うという企画です。

第一回のカフェマスターをつとめるのは、大阪市立大学准教授で今年から船場アートカフェの代表となった嘉名光市先生。テーマは『そう、都市は生きている〜空間から場所へ〜』ということで、題名の由来である都市計画家・石川栄耀さんの「盛り場を中心としたまちづくり」や「夜のまちづくり」の話から始まりました。そして、上海の田子坊・牛道や、レアルの市場が公園に変わった事例、パリの貨物列車の線路が緑道へと変わった事例など、海外におけるたくさんの面白い事例紹介がありました。

また、船場アートカフェ主催の『まちのコモンズ』における、公開空地や駐車場などを活用した音楽ライブや、オープンカフェ・オープンパブの紹介があり、このようなオープンスペースの新しい使い方の発見が、生きた都市を造っていくことにつながるという貴重なお話を聞かせていただきました。

後半のディスカッションでは、約20名の参加者全員の自己紹介や質問、意見などが飛び交い、非常に有意義で刺激のある交流の場となりました。  

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次回マンスリーアートカフェは10月14日(金)。カフェマスターを務めるのは、大阪府立大学の准教授であり、ランドスケープアーティストのハナムラチカヒロさんです。『風景へのまなざしをデザインする』というテーマで、「風景異化」という観点から取り組んで来た作品をもとに風景のまなざしをデザインする方法がお聞きできます。ぜひお越し下さい。

 

最終日:「間」と“space”のあいだ

マンスリーアートカフェの最終日は建築家・宮本佳明先生と、アニメーション作家で最近注目の和田淳さんの対談でした。さすがの人気と注目度で、会場は立ち見が出る盛況となりました。和田さんの短編アニメには独特の間が存在します。「間」は空間とも関係が深いキーワード。そこから二人の間で空間について、そして時間について話題が展開していきました。建築家は空間をつくりますが、更に時間の流れを重視するという宮本さん。ほとんど独学でアニメーションの技法と現在の作風をつくった和田さんは、「間」が存在するためには「動き」が重要と考え、自分の気持ちのいい動きを表現しようとしていると。後半は参加者からの質問も交えながら、和田アニメの技法や背景についても話が及びました。IMG_0556.jpg

第27日:ビデオクリップレクチャーIII

27日(日)は、ポピュラー音楽論が専門の増田聡先生による「ビデオクリップレクチャーIII」。第1回マンスリーアートカフェ(2009年)から数えて3回目の開催となります。
今回は、1980年代〜90年代の音楽ビデオクリップを鑑賞しながら、「日本的なもの」の表象がいかに変容してきたかを探りました。「西洋的なもの」へのあこがれ、「日本的なもの」のカリカチュア的表象、グローバル化時代における「日本」の表象など、多彩なビデオクリップの事例を通じて、様々なコンテクストによって「日本的なもの」に対する意味づけは変わり得ると感じました。歌謡曲からバンドブーム、JPOPまで、盛りだくさんの2時間でした。

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船場アートカフェは、大阪市立大学・都市研究プラザが都心で展開する研究・実践の試みです。

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