船場アートカフェ
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2009年02月のアーカイブ

大恐慌を振り付けた男

今回のナビゲーターは文学研究科の海老根剛准教授。

1930年代の一時期に一躍脚光をあびた演出家・映像作家であるバズビー・バークリーの仕事を振り返りました。

1930年代には、ミュージカル映画の中のワンシーンとして、大人数の女性が登場し、一斉に歌い踊る、という形式が流行しました。バークリーは主にこのシーンだけを監督するステージ監督でした。多くの場合は、映画全体を監督したいるわけではないので、特に日本ではあまり知名度も高くなく、知られざる監督と言えます。

バークリーの映像の中では、現実の世界から虚構の世界へ急激に移行、スケール感の急激な変化、といった特徴が見られます。現代の映画にも、実はバークリーの時代そっくりな映像が、紛れ込んでいるのです。

現代の我々がイメージする古典的なミュージカル映画は、1930年代半ば以降に確立しました。その中では、物語の中の日常世界と、物語の中の非日常の世界を、以下にスムーズにつなぐか、強く意識されていますが、その直前の時代に活躍した、バークリーの映像はそれとは全く対照的で、現実離れした映像がやや唐突な形で提示されます。しかし、その現実離れした感覚が、大恐慌の中の暗い時代には観客のニーズに強くマッチしたと言えます。

2008年後半以降の急激な経済的混乱の中で、われわれはバークリーの作品を改めて見つめ直す時代を迎えているのかも知れません。

参加者の中にはこの時代の映画に詳しい方もおられて、議論は大いに盛り上がりました。

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第8回A&A研究会開催

船場アートカフェ・文化創造ユニットの研究会「A&A研究会」開催
をお知らせいたします。

詳細は下記の通りです。
 
 3/3(火)18:00~
 @西成プラザ(西成プラザへのアクセス方法は↓のURLからご確認ください)
  http://www.ur-plaza.osaka-cu.ac.jp/nishinari/index.html

今回はゲストスピーカーとして、西成・釜ヶ崎を拠点に紙芝居劇を続ける「むすび」のメンバーであるあさださん、なかいさん、マネージャーの石橋友美さんをお招きしております。

「むすび」のメンバーの平均年齢は76歳で、彼らの多くは生活保護を受給しています。様々な事情の下釜ヶ崎にやって来た彼らにとって、「むすび」は自信を取り戻し、生きがいを得る場ともなっており、彼らや彼らを支援するサポートグループの活動は、ホームレス問題、高齢化問題の観点からみて非常に興味深い取り組みといえます。

※「むすび」や「むすび」をサポートする運営支援に関しては次のURLからご覧いただけます。
  http://musubiproj.exblog.jp/(「むすびプロジェクト」)

直前のご案内となり申し訳ございません。
参加ご希望の場合は、事前に下記のアドレスにご連絡ください。
(問合せも↓のアドレスにお願いいたします)
a-and-a@ur-plaza.osaka-cu.ac.jp

みなさまのお越しを心よりお待ちいたしております。

第24日:サウンドスケープ論(3)

今回のナビゲーターは中川眞教授。

サウンドスケープ論も回を重ねて3回目。1回目から続けて参加下さっている方がいて、会場には参加者同士打ち解けた、温かい雰囲気が漂っています。

「サウンドスケープ論(2)」では、船場アートカフェ界隈のサウンドスケープを実際まちに出て体感していただきましたが、3回目はがらりと趣向を変えて、小説の中のサウンドスケープについて参加者のみなさんと話し合いました。

参加者の方に短編小説を読んで音の描写を全てピックアップしてもらい、なかでも印象的な箇所を紹介していただきました。

作品は芥川龍之介『蜃気楼』、いしいしんじ『¿Estás ahí? そこにいるの?』、梅崎春生『蜆』、小川洋子『心臓の仮縫い』、川上弘美『消える』、田口ランディ『花嫁の男友達』、中上健次『残りの花』、宮本輝『蛍川』、吉村昭『霧の坂』と多岐に渡っています。

音の描写といっても様々ですが、「」で括られた人の声、会話は除いて、その外作品の空間にある音を読み手の方の感性にお任せして見つけ出していただくのですが、思いもかけない箇所を音の表現として選ばれていて、音を認識することの奥深さを改めて感じました。

小説を何人かで読み進め、作品について意見を交す場というのはなかなか持ち得ないかもしれません。しかも音の描写に焦点を話し合うということはかなり稀なのではないでしょうか。

時間の制約はありましたが、新たな読書の楽しみ、あるいは音の楽しみを発見するひとときとなりました。

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第23日:VIDEO ROMANTICA

今回のナビゲーターは映像デザインユニット“VIDEO ROMANTICA”。
その正体は大阪大学CSCD(コミュニケーションデザイン・センター)特任講師久保田テツ先生と同じくCSCD准教授の本間直樹先生です。

「monthly art cafe」では“VIDEO ROMANTICA”のこれまでの作品を展示するだけでなく、映像制作も行いました。

朝から夕方まで8時間、毎時間15本の1分間撮影を船場のまちで行って、最終的に108本の作品を(同時に!)ループ再生で特設スクリーンに映し出すというのが目指す作品です。

来場者の方にもビデオをお渡しして、リュミエールルール(撮りたいもの、風景を決めたら、一分間ビデオを据え置きにして撮影する)で、思い思いの映像を撮っていただきました。

残念ながら機械の不調で108の作品の1分間ループ再生は出来なかったのですが、108の映像が1つのスクリーンに映し出された様子は壮観でした。見慣れたまちの見落としていた光景がそこにはあって、船場の新しいかおをいくつも発見することが出来ました。

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ちなみに108の作品、船場アートカフェが入っているビルの入り口にも1本ずつ投影してみました。

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↑左は外の通りから、右はビルの中から入り口を撮ってみました。


ところで108本の映像を1つのスクリーンで同時にループ再生する作品ですが、完全バージョンを「monthly art cafe」最終日の28日(土)に公開します!

この日は「サウンドスケープ論(4)」ですが、開催時間内に「monthly art cafe」を振り返る時間を設ける予定にしております。その時に映像を流しますので、是非是非足をお運びください。

第22日:サウンドスケープ論(2)

今回のナビゲーターは中川眞教授。

サウンドスケープ論の第2回目として、船場周辺のサウンドスケープを体験しに街へ出かけました。

まず、船場アートカフェからほど近い、御堂筋本町の交差点へ。阪神高速道路と御堂筋を走る自動車の音で満たされています。この場所の音は、普段は単なる騒音としか捉えられていませんが、立ち止まってじっくり聴いてみると、意外な規則性や、自然の音との共通性があることに気づきます。

次に、本町近くの神社へ。鳥のさえずりも聞こえますが、さすがに都会のど真ん中とあって、自動車の音が支配的です。季節が変われば、もう少し鳥の鳴き声も賑やかになるのでしょうか…。

その後、御堂筋を渡って心斎橋の商店街を抜け、三休橋筋を北上し、アートカフェに戻ってきました。

参加者の方々からは、「音に集中しようとすると、視覚が邪魔」「心斎橋の人混みの中では、耳元で、突然、人の話声がして驚いた。他人の話が勝手に聞こえてしまう。」といった声が聞かれました。私たちが街を歩くとき、多くの場合は、圧倒的に視覚を頼りに歩いていますが、聴覚で街を捉えると、普段感じている街とはまた違った姿が浮かび上がってきることを実感しました。

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第21日:space〜サッカーと建築〜

今日は昨年からアートカフェのディレクターに加わった建築家・宮本佳明教授がナビゲーター。さすがは宮本さん、これまでのマンスリーアートカフェの来場者数を軽く超え、会場はほぼ満員になりました。
自身もチームのキャプテンをつとめるほどサッカーにのめり込む宮本さんが立てたテーマは「なぜ建築をやっている人にはサッカー好きがこうも多いのか?」多忙を極める建築家達が毎年500名以上も集まるサッカー大会「A-cup」の不思議。その謎をspace(空間)という言葉をキーワードに探っていきました。
ゲストはA-cup初の女性チーム「スパイクガールズ」のキャプテンをつとめる有田泰子さん。spaceをコントロールするという意味では建築設計もサッカーも同じ。目の前に展開する空間を俯瞰して平面的に把握し、そこにいくつもの補助線を引いて空間をコントロール、瞬時に目の前の空間に反映させていく、そんな空間操作の醍醐味あたりに建築関係者がサッカーに惹き付けられる秘密がありそうです。
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第20日:犯罪か?アートか? ~落書き/グラフィティについて考える~

今回のナビゲーターは都市コミュニティ論の諏訪晃一。

ニューヨークの地下鉄車両に描かれた落書きから始まった、街に描かれる「グラフィティ」について取り上げました。

今回のセミナーでは、まず、法律上の取り扱いや、国内外で「落書き」を徹底的に撲滅しようとする動きについて解説し、人々の生活に「害」として認識されている「落書き」としての側面について取り上げました。グラフィティ発祥の地であるニューヨークでも、現在は、合法的に描ける場所に描くことが主流になっているようです。

そして、「グラフィティ」と呼ばれ、アートとして捉えられる作品の存在についても解説がありました。美術館で展示され、広告にも利用される「グラフィティ」。
さらに、無断で描かれた「グラフィティ」と共存する街の存在も。

最後は、インドネシアの事例なども踏まえて、来場者と共に「落書き/グラフィ
ティ」について語り合いました。これは、本当に犯罪か?アートか?


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25日(水)レクチャー: バズビー・バークリー

25日(水)午後7時からのレクチャーについてご紹介します。

テーマは1930年代、とりわけ大不況期(Great Depression)に活躍した映画作家であり振付師でもあるバズビー・バークリーのミュージカル映画です。

19世紀末から流行したレビュー文化を継承しつつ、奇想天外な着想と幻視的な映像美で観客に強烈な印象を残す作品を連発しましたが、その美学のあまりの特異性ゆえにその後のハリウッド映画の主流からは取り残され、マイナーな存在となってしまいました。

しかしそれにも関わらず、バークリーの仕事は今日まで映像制作に携わる人々にとっては密かなインスピレーションの源でありつづけ、最近でもティム・バートンが『チャーリーとチョコレート工場』のなかでオマージュ(敬意)を捧げています。

なぜ不況の最も酷かった1933年から34年にかけてこのような映画が大ヒットしたのでしょうか?

残念ながら日本ではほとんどの作品がソフト化されていないため、あまり見る機会がないのですが、一度見たら決して忘れられないような作品群ですので、もしお時間のある方がいらっしゃいましたら気軽にご来場ください。

「monthly art cafe」に関するお知らせ

いよいよ残すところ後1週となった「monthly art cafe」。
明日開催の「VIDEO ROMANTICA」、火曜開催の「サウンドスケープ論(3)」からお知らせがあります。

まず「VIDEO ROMANTICA」。
こちらでは映像デザインユニット“VIDEO ROMANTICA”が作成した映像を展示するだけでなく、来場者の方と当日映像制作も行います。

ワークショップ開催時間中の14:00~20:00の間、お好きな時間に船場アートカフェに足を運んで、“VIDEO ROMANTICA”とまちの風景を撮影いたしませんか?

事前予約は必要なし、またビデオカメラはこちらでご用意しております。

ぜひご参加くださいませ!

次に「サウンドスケープ論(3)」ですが、2/24(火)開催(18:30~20:00)のこちらは通常とは異なり、船場アートカフェミーティングルームが会場となっております。

「船場アートカフェミーティングルーム」は船場エクセルビル7Fにございますので、こちらまでお越しください。

「船場アートカフェ」HPの「access」で紹介されている地図(http://art-cafe.ur-plaza.osaka-cu.ac.jp/access.html)で目印のコンビニ「ampm」の左隣にあたる位置が、船場エクセルビルの所在地です。


第19日:船場建築散歩(1)〜戦前編〜

今回は、建築家で大阪の近代建築などを研究する高岡伸一がナビゲーターとなり、ここ船場にある戦前に建てられた近代建築を四つのコーナーに分けて語りました。
●近代建築は角が丸い
確かに、大阪ガスビル、ダイビルなど角丸の建物がいっぱい。
近代建築から、やわらかで優雅なイメージを感じる一要素となっています。
●近代建築には元銀行が多い
近代建築のもう一つのイメージ「重厚・堅牢」はこんな所から感じているのかもしれませんね。
●船場は街にとけ込むさりげない近代建築が多い
本当に、船場にはさりげなく素敵な近代建築(青山ビル、伏見ビル等々)が沢山あります。
●近代建築屋上散歩
当時の高さ規制「百尺制限」約31mからくる目線は少し趣があります。

終了後も、参加者から様々な質問が上がり、近代建築という媒体を通し、街に対しての想いや問題等を感じさせて終了となりました。

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船場アートカフェは、大阪市立大学・都市研究プラザが都心で展開する研究・実践の試みです。

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