船場アートカフェ
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橋爪紳也
(都市文化論)
中川 眞
(音楽学、ガムラングループ「マルガ・サリ」主宰)
福島祥行
(劇場論、劇団「浪花グランドロマン」代表)
森 洋久
(GLOBALBASE プロジェクトリーダー)
海老根剛
(映像論)
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(小児医学、グループ・ダイナミックス)
増田 聡
(ポピュラー音楽研究)
杉浦幹男
(文化産業論)
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(臨床哲学、CSCD)
花村周寛
(ランドスケープ、CSCD)
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(都市コミュニティ論)
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(表現文化学博士課程)
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(表現文化学博士課程)
カミス
(ダンス)
高岡伸一
(建築家)
檜垣平太
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2011年02月のアーカイブ

第27日:ビデオクリップレクチャーIII

27日(日)は、ポピュラー音楽論が専門の増田聡先生による「ビデオクリップレクチャーIII」。第1回マンスリーアートカフェ(2009年)から数えて3回目の開催となります。
今回は、1980年代〜90年代の音楽ビデオクリップを鑑賞しながら、「日本的なもの」の表象がいかに変容してきたかを探りました。「西洋的なもの」へのあこがれ、「日本的なもの」のカリカチュア的表象、グローバル化時代における「日本」の表象など、多彩なビデオクリップの事例を通じて、様々なコンテクストによって「日本的なもの」に対する意味づけは変わり得ると感じました。歌謡曲からバンドブーム、JPOPまで、盛りだくさんの2時間でした。

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第26日:建築映像で振り返る船場のまち

26日(土)は、都市研究プラザ特任講師の高岡先生による「建築映像で振り返る船場のまち」。
かつて大きな建築工事現場では、その様子を映像に記録していたそうです。このような記録映像は、建築過程だけでなく、当時の都市の風景や人々の風俗を知る上でも大変貴重な映像資料といえます。今回のプログラムでは、船場ではおなじみの「大阪ガスビル」(1933年完成)と「船場センタービル」(1970年完成)の記録映像を鑑賞しました。撮影された時代は違いますが、どちらの映像からも活気あふれるまちの様子が伝わってきます。
このような記録映像は建築会社の倉庫などに眠っている場合が多いそう。これからのまちづくりのあり方を考えるためにも、記録映像をアーカイヴするプロジェクトを今後も進めていくそうです。

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第25日:ダンスするコミュニティ

25日(金)のナビゲーターは、大阪市大表現文化学教室の海老根剛先生。ゲストであるダンスドラマトゥルクの中島那奈子さんから「ダンスするコミュニティ」についてお話しいただきました。ダンスドラマトゥルクとは「振付家の対話者」。振付家と対話しながら舞台をともに構築する専門職で、舞台芸術制作に欠かせない存在としてドイツなどでは広く知られています。研究者であり、またダンスドラマトゥルクとして国内外で活躍する中島さんから「ダンスとは何か」、「誰がそれをダンスと呼ぶのか」という問いが投げかけられます。ディシプリンに則った美しく若い身体による作品だけが「ダンス」なのでしょうか? 今回のプログラムでは、ダンスの訓練を受けたことのない「素人」、障害のある人、高齢の人などによるコンテンポラリーダンス作品の紹介を通じて、多様な身体によって拓かれる舞台芸術の可能性について考えました。

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中島さんがドラマトゥルクとして制作に関わっていらっしゃる「劇団ティクバ+循環プロジェクト」の公演が、3月にArt Theater dB 神戸で行われます。ドイツと日本という異なる言語(文化)をもつダンサーによる作品、ぜひお見逃しなく!(詳細はこちらをご覧ください)

第24日:パサール・ガムラン with マルガサリ

24日のプログラムは『パサール・ガムラン With マルガサリ』。
本間先生が案内役となり、ゲストにマルガサリ(ジャワ音楽グループ)をお呼びして、演奏と討論会の形式で行われました。
開始時間前から演奏が始まり、本間先生から開始時間調整の為「2分で終わる音楽」のお題を出されたりで波乱の幕開け。
今回のテーマ「パサール=市場」の説明では、「ここが市場で楽団が演奏しているとして、今の演奏にどのくらいのお金を払いますか。」と、演奏に対する価値がどのくらいか考えながら聴いてみてくださいとのこと。
説明後、数曲演奏中に仮想対価としてコインを用意するのですが、参加者は誰もコインを入れません。
途中、お茶を飲みながらの討論・質問コーナーでは、メンバーにジャワ音楽を取り巻く文化的・経済的環境の話をしていただき、
演奏と舞踊を再度披露していただいて終了となりました。
最後に参加者の方々は「穏やかな演奏の前では、でコインを入れるのは邪推であるようで。」「梅田駅で毎日演奏されていたら週に1度ぐらい、癒してくれてありがとうとコインを入れる。」など意見を述べられていました。穏やかな演奏を聴きながらも、音楽と市場=価値について考えさせる時間となりました。(檜垣)DSCN0559.jpg

明日(25日)は「ダンスするコミュニティ」へ

私たちは誰でも踊った経験を持っています。それは子どものころのお祭の盆踊りだったかもしれませんし、高校の部活や大学のサークル活動だったかもしれません。いまでもクラブやフィットネスクラブで踊っている方もいるかもしれません。でも、劇場でダンスを観るときには、私たちは無意識のうちに特定の年齢層の、特定のプロポーションと能力を備えた身体をダンサーに期待(要求)していないでしょうか。しなやかで、しかし力強く、俊敏にして若々しい理想の身体−−私たちの身体とははっきりと異なる身体を持つ人々、それがダンサーだと思い込んでいるということはないでしょうか。そうしたダンサーのイメージの背後にある美学的な制度を問い直し、ダンス作品の成立条件やダンサーが持つべき技術を再検討し、「ダンスをするのは誰であり、それをダンスと名づけるのは誰なのか」という問いを発したのが、ポストモダン・ダンスに由来するダンスの流れでした。ポストモダン・ダンスを創始したとされるNYのジャドソン教会派は、日常の歩行をダンスとして提示したのでした。そこでダンスとして提示された歩行は、いまだ健常者の身体能力を想定していましたが、現在では、そうした健常者の身体という規範もまた問い直され、障がい者や高齢者の身体がダンスする身体の多様な豊かさを示すものとして探究されつつあります。今回のレクチャーでは、「踊りと老い」をテーマに研究を進める一方、ドラマトゥルク(振付家の対話者)としても国内外で活動する中島那奈子さんをお迎えして、多様な身体からなる「ダンスするコミュニティ」についてお話していただきます。中島さんは3月に神戸ダンスボックスで開催される「劇団ティクバ+循環プロジェクト」にもドラマトゥルクとして参加していらっしゃいます。異なるバックグランウドを持つ日本とドイツのダンサーの出会いから生まれる驚きに満ちたダンスについても、ご紹介いただく予定です。
ぜひお気軽にご来場ください。
船場アートカフェ 海老根剛

第23日:J'adore Lyrica.

大学ではフランス語を専門とする福島先生が、自らのコレクションを展示して熱く語る第23日。あのサンリオが昔、漫画雑誌を発行していたことをご存じですか?「リリカ」は1976年11月に創刊して1979年3月にその幕を閉じるまで、29冊出版された幻の漫画誌。福島先生は最初の数冊を除いて、ほとんどオンタイムで購入していたというから驚きです。当時同級生の友人と少女漫画研究会をつくっていたという筋金入りの少女漫画ファンなのです。会場には創刊号から29号までの全巻が展示され、サンリオの歴史を概観した後、誌面を飾った漫画家について、その時代の変遷などが解説されました。私は手塚治虫と石ノ森章太郎しか知りませんでした…。IMG_0518.jpg

第22日:タイ農村の芸能大会

マンスリーアートカフェもいよいよ終盤です!
22日目のプログラムは「タイ農村の芸能大会~キティちゃんからテニスルックのばあさんまで~」です。ナビゲーターは、アートカフェのレジデンシャル・アーティストであるタイ古典音楽合奏団、スリヤサンキート。文化人類学が専門の馬場雄司先生(京都文教大学)を講師にお招きして、北タイの芸能大会を映像を交えつつ紹介していただきました。北タイのナーン県で3年に1回催される芸能大会は、3日間つづく守護霊儀礼の一部です。近年では、伝統的な音楽や舞踊だけでなく、村人によるユニークな芸能が登場しているそうです。ドレスを着た少女たちのダンス、のど自慢、エアロビなどの演目から、北タイの村々にもポピュラー文化が流入していることがわかります。伝統芸能とポピュラー文化が共存しているハイブリッドな状況が今後どのように変容していくのか、文化の変質について考えるプログラムとなりました。

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第21日:文字フェチの日常2

デザイナーの檜垣平太さんは自他共に認める文字フェチでもあります。街中にあふれる文字が気になって仕方ない檜垣さんの世界を垣間見る「文字フェチの日常」。昨年も好評だったので今年も開催です。前半はそのフェティッシュをより深く理解するために字体の基本を教わりました。人間の目がもつ錯視の修正など、どんな技術で読みやすい文字をつくられているかという話。そして各時代に生みだされた字体の長い歴史についてなど。
後半はいよいよ文字フェチ全開。街の看板やサインの字体を次々と言い当てて解説していく檜垣さん。パソコンなどで扱いやすくなった反面、よくみるとどこかオカシイ文字の使い方も街のあちらこちらに…。あなたも文字フェチになったつもりで街をみてみませんか?IMG_0494.jpg

第20日:大阪ナイトピクニック

舞踊家・佐久間新さんによる今回2回目の大阪ナイトピクニック。前回はピクニックの時間が短かったので、早速船場の街中に繰り出しました。1キロの長さをもつ船場センタービルに沿って西へ西へ。センタービルと道路の間にある不思議な側道を歩いて行きます。昔は川だった西横堀の阪神高速を越えると、なんとなく街を「抜けた」感覚が。そこから北へ歩くと街全体が徐々に静かになっていきます。星座に詳しい参加者が、こんな明るい街中で「冬の大三角形」をみつけてくれました。みんなで指を指して夜空を見上げると近くにいた人たちも一緒に星座観察。高層ビルの排気筒に昇ってみたりもしました。最終地点は靱公園。綺麗にライトアップされた水舞台に感応して、最後に佐久間さんがダンスを披露しました。IMG_0476.jpg
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第19日:「月刊ビル」ができるまで

戦後のビルの魅力を発信し続ける全国唯一の雑誌「月刊ビル」。BMC(ビルマニアカフェ)の活動の一環で発行されているこの雑誌について、高岡伸一先生がクールに語ってくださいました。会場にはBMCメンバーに対抗できるのではと思われるようなビルマニアの方々から、そうでない方々まで、多彩な参加者の方々が集いました。
 戦前に建てられた、いわゆる近代建築に関しては、近年、その魅力や価値が見直され、活用や保存に向けた活動が少しずつ動き出しています。しかし、戦後に建てられたビルについては、その建築的価値や文化的価値がビルのユーザーやオーナーの間で共有されておらず、現在、急速に姿を消しつつあります。そんな戦後のビルを取り巻く知られざる危機と魅力について語り合う時間となりました。
予定の時間を越え、静かに、しかし熱く語りあう様子が印象的な回となりました。(諏訪)
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船場アートカフェは、大阪市立大学・都市研究プラザが都心で展開する研究・実践の試みです。

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