船場アートカフェ
about schedule access archives blog

カレンダー

2013年04月
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

シリーズ

投稿者

橋爪紳也
(都市文化論)
中川 眞
(音楽学、ガムラングループ「マルガ・サリ」主宰)
福島祥行
(劇場論、劇団「浪花グランドロマン」代表)
森 洋久
(GLOBALBASE プロジェクトリーダー)
海老根剛
(映像論)
山口悦子
(小児医学、グループ・ダイナミックス)
増田 聡
(ポピュラー音楽研究)
杉浦幹男
(文化産業論)
本間直樹
(臨床哲学、CSCD)
花村周寛
(ランドスケープ、CSCD)
諏訪晃一
(都市コミュニティ論)
芝田江梨
(表現文化学博士課程)
石川優
(表現文化学博士課程)
カミス
(ダンス)
高岡伸一
(建築家)
檜垣平太
(neutral)

月別アーカイブ

最近のエントリー

海老根剛

明日(25日)は「ダンスするコミュニティ」へ

私たちは誰でも踊った経験を持っています。それは子どものころのお祭の盆踊りだったかもしれませんし、高校の部活や大学のサークル活動だったかもしれません。いまでもクラブやフィットネスクラブで踊っている方もいるかもしれません。でも、劇場でダンスを観るときには、私たちは無意識のうちに特定の年齢層の、特定のプロポーションと能力を備えた身体をダンサーに期待(要求)していないでしょうか。しなやかで、しかし力強く、俊敏にして若々しい理想の身体−−私たちの身体とははっきりと異なる身体を持つ人々、それがダンサーだと思い込んでいるということはないでしょうか。そうしたダンサーのイメージの背後にある美学的な制度を問い直し、ダンス作品の成立条件やダンサーが持つべき技術を再検討し、「ダンスをするのは誰であり、それをダンスと名づけるのは誰なのか」という問いを発したのが、ポストモダン・ダンスに由来するダンスの流れでした。ポストモダン・ダンスを創始したとされるNYのジャドソン教会派は、日常の歩行をダンスとして提示したのでした。そこでダンスとして提示された歩行は、いまだ健常者の身体能力を想定していましたが、現在では、そうした健常者の身体という規範もまた問い直され、障がい者や高齢者の身体がダンスする身体の多様な豊かさを示すものとして探究されつつあります。今回のレクチャーでは、「踊りと老い」をテーマに研究を進める一方、ドラマトゥルク(振付家の対話者)としても国内外で活動する中島那奈子さんをお迎えして、多様な身体からなる「ダンスするコミュニティ」についてお話していただきます。中島さんは3月に神戸ダンスボックスで開催される「劇団ティクバ+循環プロジェクト」にもドラマトゥルクとして参加していらっしゃいます。異なるバックグランウドを持つ日本とドイツのダンサーの出会いから生まれる驚きに満ちたダンスについても、ご紹介いただく予定です。
ぜひお気軽にご来場ください。
船場アートカフェ 海老根剛

シネポリス:映画=都市の過去と現在

こんにちは。

船場アートカフェ、ディレクターの海老根剛です。

今週の金曜日(19日)と来週の水曜日(24日)に、「シネポリス:映画=都市の過去と現在」(@マンスリー・アートカフェ)と題して、レクチャーを行います。ひとりでも多くの方にご来場いただけると大変うれしいです。

先日、『脳内ニューヨーク』という映画(ちょっと古くさかったですね・・・)が大阪でも公開され話題になりましたが、あの作品では、現実のニューヨークの街の一角にあるスタジオの中にニューヨークの街並みが再構成され、そのセットの中にまたこのスタジオ自体が造りなおされ、その中にさらにニューヨークの街が・・・という形で、現実から妄想にいたるまでのいくつもの空間が入れ子関係に置かれ、その関係を通してニューヨークという都市が描かれていました。

『脳内ニューヨーク』に現れていたような都市と映画との密接な関係は、もちろん、いま唐突に成立したものではありません。

このレクチャーでは、映画が都市空間を作品の中でどのように(再)構築してきたのかという視点から都市を舞台とした映画を見てみたいと思います。「(再)構築」と書いたのは、映画は単にカメラの前に広がる空間を写す(記録する)ものではなく、そのつど独自の空間性を作り出すものだからです。だからこそ、同じ都市を描いた作品でもその空間表現が全く異なることがあるのですし、「空間の映画史」が存在するわけです。今回は、いらしてくださった方々と一緒に普段とは異なる視点から映画作品の魅力を発見する機会になればいいなと思っています。

第一夜(19日)では主にヨーロッパと日本の映画を取り上げる予定(!)です。

どうぞお気軽にお越しください。

そして第二夜(24日)では、東京という都市をユニークな手法で描いた作品『ぼくらはもう帰れない』を発表し、現在大阪でも撮影を行っている映画作家の藤原敏史さんをお招きして、都市で映画を撮ること、映画都市としての東京と大阪の違いなどについて語り合う予定です。



 

興味深いお話をお聞きすることができると思いますので、こちらもぜひお越しください!

ではみなさまのご来場をお待ちしております!

海老根剛

25日(水)レクチャー: バズビー・バークリー

25日(水)午後7時からのレクチャーについてご紹介します。

テーマは1930年代、とりわけ大不況期(Great Depression)に活躍した映画作家であり振付師でもあるバズビー・バークリーのミュージカル映画です。

19世紀末から流行したレビュー文化を継承しつつ、奇想天外な着想と幻視的な映像美で観客に強烈な印象を残す作品を連発しましたが、その美学のあまりの特異性ゆえにその後のハリウッド映画の主流からは取り残され、マイナーな存在となってしまいました。

しかしそれにも関わらず、バークリーの仕事は今日まで映像制作に携わる人々にとっては密かなインスピレーションの源でありつづけ、最近でもティム・バートンが『チャーリーとチョコレート工場』のなかでオマージュ(敬意)を捧げています。

なぜ不況の最も酷かった1933年から34年にかけてこのような映画が大ヒットしたのでしょうか?

残念ながら日本ではほとんどの作品がソフト化されていないため、あまり見る機会がないのですが、一度見たら決して忘れられないような作品群ですので、もしお時間のある方がいらっしゃいましたら気軽にご来場ください。

演じることから現実へ: ドラマセラピー 講演+WS

先日、このブログでも告知しましたドラマセラピー 講演+ワークショップですが、おかげさまでワークショップの応募が定員に達しましたので、募集を締め切らせていただきます。

ご応募いただいたみなさま、ありがとうございました。

講師の尾上さんもWSをとても楽しみにしていらっしゃいます。楽しく刺激的な会になるのではないでしょうか。

なお3日に行われる講演会のほうは事前申し込み不要です。
ご関心をお持ちの方はぜひお気軽にお越しください。

「演じることから現実へ」

11月3日、4日の両日、船場アートカフェでは、尾上明代さんを講師にお迎えして、ドラマセラピーに関する講演会とワークショップを開催します。(参加費無料)

尾上さんはアメリカのドラマセラピー学会で、日本で初めて公認ドラマセラピスト(Registered Drama Therapist, RDT)の資格を取った第一人者です。アメリカで公認ドラマセラピストになるためには、尾上さんの著書(『心ひらくドラマセラピー』河出書房新社、2006) によれば、アメリカの大学院でドラマセラピーを専門とする修士・博士号を取得するか、ドラマセラピーの関連科目を24単位以上取った上で、演劇経験500時間を含む3000時間のトレーニングが必要だとのことです。そのうちお金を支払われてドラマセラピストとして仕事をした経験が、最低1000時間含まれなければなりません。ちなみに尾上さんは公認を受けた時点で、ドラマセラピストとしての経験が6000時間になっていたということです。

ではドラマセラピーとは何か、ということになるのですが、これについては上記の尾上さんのわかりやすい入門書や、尾上さんが訳されたアメリカでのこの分野の第一人者R・エムナーによる『演じることから現実へ ドラマセラピーのプロセス・技法・上演』(北大路書房、2007年)を読んでいただくのが一番ですが、尾上さんの言葉を借りるなら「人とのコミュニケーションによる癒し、そして変容」ということになると思います。

その意味でエムナーの著書の表題となっている「演じることから現実へ」(Acting for Real)というのは、非常にうまい表現だし、深い言葉だと思います。なぜなら人間にとっての「現実」とは、実は「演じること」と切っても切り離せない関係にあるからです。人間(もちろん動物もそうですが)にとって、「現実」というのは、当然のことながら自分の思い通りになるものではない。そこでさまざまな軋轢が生じる。そしてこうした摩擦や対立は、感情という形を取って経験される。こうした感情をさまざまな形でシミュレーションし、あるいは実際に他者との間で演じてみること。人間にはそれができる。それがドラマの原形だと私は考える訳で、その意味でドラマと癒しは本質的なところで結びついているのだと思います。

小田中章浩(大阪市立大学 講演会&ワークショップ・コーディネート)


ドラマセラピーという新しいセラピーを体験してみたい方、スクールカウンセラーなどのお仕事をされている方、演じることに関心のある方、人との関わりが大切なお仕事をされている方、日々の生活のなかで表現と感受性の幅を広げてみたいと思っている方などなど、貴重な機会ですのでお気軽にご参加ください。講演のみの参加も可能です。

当日のプログラム、参加方法などについて、詳しくはチラシ(PDF)をご覧下さい。お申し込みは、アートカフェあるいは小田中(チラシ参照)までメールでお願いいたします。

  海老根剛

船場アートカフェは、大阪市立大学・都市研究プラザが都心で展開する研究・実践の試みです。

copyright(c)2006 senba art cafe All Rights Reserved.