船場アートカフェ
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ドラマセラピーのアーカイブ

ドラマセラピー

本当に遅ればせながら…11月イベントを順次ご報告いたします。

まず今回ご紹介するのは、11月3・4日の両日行われた「ドラマセラピー」
ドラマセラピーは演劇をつかったセラピーです。

「演じる」ことで、普段は出せない感情、いえないセリフを心から吐き出したり、よりよい自分になるための現実生活のリハーサルが出来るのだそうです。

初日の3日は講演会だったのですが、講師の尾上明代先生が行う講演会は参加型。ドラマセラピーそのものの説明や、事例の紹介が終ると講演会はプチワークショップ状態に。

UNI_0624.JPG UNI_0644.JPG

尾上先生は、参加者のみなさんのウォームアップをかねて小さなゲームを何度か行います。

例えば「あいさつゲーム」。

これは2人1組で行うゲームです。様々なシュチュエーションを設定して(例えば、親しい友人同士が、久しぶりに偶然出会うとか)、その状況を2人で演じていきます。おもしろいのが言葉を使ってはいけないところ。口から出していいのはそれぞれ「1234」「5678」という数字のみなのです。

なので字面で書くと
A:「1234」
B:「5678」

の応酬なのですが、実際にはこの「1234」「5678」に、「会いたかった!」「びっくりした!」といった色々な感情が込められているのです。

このゲームをすることで、いかに言葉に頼って感情を伝えていたか、またいかに言葉で感情を伝えた気になっていたかがわかるのだそうです。

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翌日の4日はいよいよワークショップです。出席された方のほとんどが前日も参加されていたので、なんだかみなさん和気あいあいとした雰囲気。

尾上先生はプチワークショップの時同様、いくつかのゲームで参加者のウォームアップをしていきます。

2人1組にグループ分けをして、「ストップ!」と声をかけられるまで、お互いの好きなもの、きらいなものを3つみつけるゲーム。

1人の人に他のみんなの様子をみて、みんなが何の感情を表現しているのかあててもらうゲーム。

自分に関して本当のことと、ウソのことをいって、どちらが正しいかあててもらうゲーム等々。

ただ、尾上先生はゲームを次々するだけでなく必ず、ゲームの感想、意見等をさりげなく参加者に問いかけます。ゲームでの経験を話し合い、みつめ直す時間を設けるのです。

こうした時間を繰り返すことで、自分の気づかなかった自分が見えてきたり、コミュニケーションの見直しが出来るのだそうです。

ウォームアップが終ると、さっそくミニドラマを通したセラピーを行っていきます。

このセラピーでは、障害を越えて目標に到達するプロセスを、演じることで疑似体験するのです。

まず参加者のみなさんに、どういうドラマがいいか話し合っていただいたのですが、その結果決まったのは、水泳の選手が、障害を越えて北京オリンピックを目指すというもの。

ドラマ設定が決まったので、更に話し合って、選手にとって何がオリンピックへの障害になるか、参加者のみなさんに挙げてもらいました。

挙がったのは…

・コーチが悪い(と思う心)
・能力がない(と思う心)
・プレッシャーに弱い(と思う心)
・スポンサーがつかない(からダメと思う心)
・華がない(からダメと思う心)

主役の水泳選手はもちろんもこと、上の5つの心を擬人化して配役します。

ミニドラマに演じる側で参加される方には前に出て、横並びにならんでいただきました。

UNI_0874.JPG

一番左端に水泳選手、一番右端には目標役。2人の間には、5つの心が水泳選手役の方にとって障害となる順に並んでいます。

水泳選手は、5つの心に立ち向かい、説得して障害を越えていくのですが、5つの心もオリンピックをあきらめるよう、言葉巧みにかき口説きます。5つの心を演じるそれぞれの方を本当に納得させないと、水泳選手は障害を越える目標を達成することが出来ません。

決められたセリフはないので、みんな自分の言葉で必死に演じます。

段々ドラマは白熱し、水泳選手役の人が思わず、目標をあきらめそうに。そこで、自分を信じる心を新たに役として投入。二人三脚で、障害に立ち向かい、無事目標まで、行き着くことが出来ました!

ミニドラマの後、参加者全体で輪になって集まり、今日のワークショップについて話し合う時間を持ちました。

UNI_0903.JPG

そしてワークショップの仕上げには「マジックBOX」を行いました。

円陣に座った参加者の目の前に大きな一つの箱があると想像して、その中に今日一日の思い出や感想を口にしながら投げ入れていくのです。

みんなの思いがいっぱい詰まった箱をどうするのか??

空へ打ち上げることに決まったので、箱をイメージしたまま空へ打ち上げる準備にとりかかえます。

箱を持ち上げ、空想の花火をセッティング。

無事マジックBOXは空へと打ちあがったのでした!!

今回の「ドラマセラピー」で何より印象的だったのは、参加者のみなさんが講演会、ワークショップの両日とも、笑顔でゲームやドラマに取り組んでらっしゃったことです。短い期間ではあるものの、セラピーのの効果を感じることが出来たのだそうです。

私はといえば…よりよい自分で、よりよく生きるためには、ただがむしゃらに頑張ろうとするのではなく、心を開放すること、心にたまったものを吐き出すことも必要なのだと思った2日間でした。


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